同性愛は死刑 2
同性愛に対する処罰については、イスラムのなかでも宗派によって考え方が異なります。
しかし、執行事例こそ少ないとはいえ、世界には死刑に処することが適切であると考える体制があることは確かでしょう。
これに反対する人々は、こうした体制はイスラムの寛容性を充分に反映していないと主張します。
ゲイやレズビアンのイスラム教徒のための団体アルファティフハ財団は、このように言っています。
「西側諸国では特にそうだが、先進的な考えを持つイスラム教徒の間で、イスラム教は進化する教えであり、今日の社会に適合しなくてはならないという気運が高まっている」。
しかし、保守的な政府にそれを納得させるまでには、まだまだ道半ばであることは間違いないでしょう。
2002年のジュネーブ会議で、国連人権委員会は、まだ死刑を廃止していないあらゆる国に対して、この刑が非暴力的行為、たとえば成人同士が合意の上で行った同性愛行為などに適用されないよう確約を促す決議を採択しました。
これを受けて、サウジアラビアは、62ヶ国を代表して決議からの離脱を望む声明を人権委員会に提出しました。
現代において、性的アイデンティティの選択が法的に禁じられている場所があると思うとショッキングですが、これは事実なのです。
死刑は同性愛に対する法的な偏見のもっとも極端な例でしょう。
しかし、世界で70ヶ国以上がレズビアン、ゲイ、両性愛者、あるいは性倒錯者を差別する法律を有しているのです。