テニスの上達法 5
私は、クレーマーがウォーム・アップでひとつもミスをしなかったのを、何度か目撃しています。
あなたがクレーマーの対戦相手だったとしたら、それを見て何を想像するでしょう。
自分は面にボールを当てることで必死なのに、彼はミスをする気配さえないのです。
クレーマー自身、ウォーム・アップ中に安定したボールを返球することで、どれだけ相手にプレッシャーをかけているかを知っていました。
しかし、それ以上に彼の最大の目標は、いかに早く試合のプレッシャーに順応するかということでした。
彼はウォーム・アップ中にできるだけ自分にプレッシャーをかけることに心がけ、そうすることで試合中にかかってくる本当のプレッシャーにすぐ順応できるようにしたわけです。
クレーマーのウォーム・アップに対するアプローチは非常に合理的ですが、彼を見本にしている人たちが非常に少ないことに私は驚いています。
クラブ・テニスで見かけるほとんどプレイヤーたちは、リラックスしながら涼し気にウォーム・アップをしていますが、いざ試合が始まると突然自分のストロークを失ってしまいます。
これは、ただボールを打っている時よりも、ひとつひとつのポイントがかかっている場合のほうがプレッシャーが大きいからなのです。
この理由でも、ウォーム・アップ中に自分にプレッシャーをかける練習が必要なのです。
